子ども達へ
今日は、このブログで何度も出てくる「FIRE」という言葉の意味などについて話します。
FIREとは何か
FIREとは「Financial Independence, Retire Early」の頭文字をとった言葉です。
日本語にすると「経済的自立と早期リタイア」。
一言でいうと、「お金のために働かなくてもいい状態を、できるだけ早く手に入れる」という考え方です。

私は現在、食費や家、車や旅行、携帯電話やネット代など、生活に必要なお金を、「働いて」稼いでいます。
働かなければ、生活していくことができない状態です。
世間では、これは当たり前のことのように考えられています。
ですが、FIREはこの当たり前とは全く違うのです。
また、FIREには、いくつか種類があります。
代表的なのは、次の4つのスタイルです。
・リーンFIRE:生活費を最小限に抑えて、少ない資産でリタイアする
・ファットFIRE:十分すぎる資産を築いて、ゆとりを持ってリタイアする
・バリスタFIRE:資産からの収入に、パートなどの労働収入を組み合わせて生活する
・サイドFIRE:資産からの収入に、好きな仕事の収入を組み合わせて生活する
このほかに、コーストFIREといった考え方もあります。
それぞれの詳しい話は、また別の手紙で書きます。

どのスタイルにも共通して必要になってくるのが、投資です。
独身の人のFIREについて、シンプルなパターンで考え方を説明します。
投資による資産は、配当金(分配金)を生みます。
例えば、100万円を投資し4%の配当金がもらえたとします。
その配当金は4万円となります。
では、1000万円を投資し4%の配当金がもらえたとします。
その配当金は40万円になります。
では、5000万円を投資し4%の配当金がもらえたとします。
その配当金は200万円になります。
あなたの生活費が月に約15万円だとします。
15万円で12か月を過ごすと、年間の生活費は180万円になります。
仮に、5000万円の資産を保有、毎年の配当金が200万円、生活費が180万円とすると、あなたの資産は減らないことになります。
この考え方が、FIREなのです。
配当金だけでは生活費が足りない場合、好きな仕事をしながら足りない費用を補うものがサイドFIREです。
これは、独身の人のシンプルな例です。
家族が増えたり、支出が増えたり、配当金が減ったりして、予定通りにいかないリスクは当然あります。
ですが、決して夢物語ではなく、再現性のある話だと思います。
お金のために働く必要がなくなるのです。
この計算は、税金など様々な条件を省略した数字ですが、考え方は変わりません。
勘違いしてほしくないのは、FIREは「働かない」ことが目的ではないということです。
「やりたくない仕事を、お金のためだけにしなくていい状態」
を目指すことが本質です。
そもそもFIREは、お金がないと達成できません。
ですが、お金を増やすこと自体を目的にしてしまうと、本質を見失います。
お金はあくまで、自分の好きなことや大切なことに集中できる環境を作るための道具。
FIREは、そのための手段なのです。
私が選んだのは、サイドFIRE
私が目指しているのは、サイドFIREです。
理由は2つあります。
1つ目の理由は、FIREの難易度が比較的低いことです。
そもそも、他のFIREは達成が困難か、私の目指すライフスタイルではありません。
リーンFIREは、過度な節約が必要になるため、私の理想的な生き方ではない。
ファットFIREは、単純に資産や時間が足りない。
バリスタFIREは、サイドFIREに似ているが、単純なアルバイトやパートをする予定がない。
以上を考えたとき、社会とのつながりや自分のやりたいことに色々とチャレンジする、そんな生き方が良いなと思い、サイドFIREに決めました。
2つ目の理由は、お金のために生きているのではない。
私は完全に仕事をやめたいわけではないからです。
好きなことや、誰かの役に立てることであれば、働くこと自体は嫌いではありません。
ただ、「生活するために自分の時間を削って働かなければならない、自分で自分の人生を決められない」という状況を変えたいのです。
自分で自分の人生を選んでいく。
それが私のサイドFIREを目指す理由です。
FIREに必要なもの
FIREを目指すために必要なものは、大きく3つです。
・支出を最適化する(無駄を減らす)
・収入を増やす(または維持する)
・資産を運用する(投資でお金を増やす)
この3つのバランスをとりながら、資産を積み上げていくことがFIREへの道です。
資産を積み上げる仕組みができれば、あとは経済的自由を得る→人生を自由に選べる→FIREとなるのです。
-1.png)
この考え方は、シンプルで当たり前過ぎるものですが、これを忘れている人がとても多いのです。
これは、FIREするしないに関わらず重要なことです。

ここに記したのは、シンプルな考え方で、他にも税金の話やNISAといった制度の話もあります。
難しそうに感じるかもしれませんが、一つひとつは決して複雑ではありません。
私自身も、現時点でFIREを達成したわけではありませんが、着実にその道を歩んでいます。
続きはまた別の手紙で。
子ども達へ伝えたいこと
FIREとは「経済的自立と早期リタイア」を目指す考え方です。
ですが、私が本当に伝えたいのは、FIREという言葉そのものではありません。
目的は「働かないこと」ではなく、「自分で選んだ生き方をすること」。
FIREは、そのための手段の一つにすぎません。
あなた達がこの手紙を読むころには、FIREという言葉は古くなっているかもしれません。
それでも、収入・支出・投資と向き合いながら、自分の人生を自分で選ぶ、という考え方は、きっと変わらず役に立つはずです。
あなたは、お金のために働かなくてもよくなったとき、何をして過ごしたいですか?
その答えが、あなたの人生の道しるべになるはずです。
父より
― 未来への手紙 第3通 ―
次の手紙:第4通 あなたは、今、幸せですか?

コメント